吉良上野介から見た忠臣蔵
吉良上野介関連の文学作品を紹介
3. ファンタジー・パロディ・創作的要素の強い物語
- 2022/03/21 (Mon)
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『邀撃―異説元禄赤穂事件』(嶋丈太郎)

吉良ファン待望の? 大作。
元禄十五年十二月十四日、赤穂浪士は満を持して吉良邸へ討ち入った……までの例の 展開が、冒頭2ページでひっくり返ります。
歴史のifを最大限活用し、あえて誰も書かなかった展開を全力投球でやっちまったトンデモ群像大活劇。それでも赤穂事件や吉良・浅野に関する基本事項はひと通り網羅され、安心してフィクションに浸れます。
完全吉良びいきの物語だけあり、上野介が性格良し教養良し罪状無しの完璧超人。必然、臣下や上杉家も磐石の一枚岩。対する赤穂勢も、方針は違えど吉良家と同じ「武士の魂」をトップから末端までが持っています。
漢対漢の熱く清しい大一番。史実はいったん放っぽって、読んで。
『歴史ショートショート劇場』(新人物往来社)

ショートショート集。
●黒鉄ヒロシ「47死」
「この忠臣蔵がヒドい!」ランキングトップ3入り間違いなしの一編。野暮な解説はしませんので、是非読んでください。
『夢を見にけり―時代小説招待席』(藤水名子)

千両箱・お金という珍しいテーマにまつわる時代短編アンソロジー。
●森村 誠一「吉良上野介御用足」
悪党専門の泥棒・政吉が目をつけたのは、かの吉良上野介の屋敷。だが、よりによって忍び込んだその夜、赤穂浪士たちが討ち入ってきてしまう。政吉が慌てて隠れた床下に、白い寝巻きの老人が一人転がり込んできて……。あの『吉良忠臣蔵』作者による抱腹絶倒、なんか可愛い短編。
『忠臣蔵傑作コレクション〈異伝篇〉』(縄田一男)

これも変わり種アンソロジー。基本、吉良上野介はいつもの意地悪爺さんです。
●林不忘「元禄十三年」
刃傷事件の前年。自らの生徒たる勅使饗応役・岡部美濃守の逆パワハラ(?)に耐えかねた吉良上野介はついに……。なんと映画化もされた短編。
●早乙女貢「上野介の亡霊」
討入り成功の喜びも束の間、護送される内蔵助は、確かに首を取ったはずの仇・吉良上野介の姿を群衆の中に垣間見た。上野介生存説にのっとった吉良と赤穂の化け比べ延長戦。
●小松左京「逆臣蔵」
好色をもって名高い高直師は、この頃毎晩妙な夢を見ていた。自分が横恋慕する女の夫・塩冶判官に切りかかられる夢だ。一見現実が反映されたと思われる夢はしかし、登場人物のつじつまがどうも合わず……。SF大家の面目躍如、「仮名手本忠臣蔵」のみならず全ての「忠臣蔵」をさかしまに突き上げる一大パロディ。説明不能なのでとにかく一読をお勧め。
「戦国鍋TV~なんとなく栄光と伝説への旅立ち~Blu-ray BOX」(TVバラエティ)

番外編。吉良サイドというか、なんか面白かったので登録。
「なんとなく歴史が学べる」をテーマにしたローカルバラエティTVのDVD版です。
なにしろ基本バラエティなので、信長(を彷彿とさせるキャラ)がバーのママになってたり、赤穂四十七士(と同じ人数のアイドル)が大型アイドルグループ組んでたり、もうやりたい放題。
吉良上野介(と同じ名前のアイドル)は赤穂四十七士、じゃなかったAKR四十七とフィーチャリングしてます。討ち入られたのにすごい仲よさそう。
忠臣蔵を頭の片隅に置いといて、冗談やお笑いを楽しめる人向け。
「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ♯78『忠臣蔵』篇 30s」
視聴はこちらから
YouTubeより。これも番外編。サントリーのBOSSのCMです。吉良邸に雇われた宇宙人ジョーンズが討ち入りに遭遇するドタバタ喜劇。
「伊東四朗生誕?!77周年記念『吉良ですが、なにか?』 [DVD]」(ラサール石井) ※未視聴
![伊東四朗生誕?!77周年記念『吉良ですが、なにか?』 [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/51ohfnF64OL._SL160_.jpg)
『身代わり忠臣蔵』(土橋章宏) ※未読

『オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの赤穂事件~』(左高例) ※未読
https://ncode.syosetu.com/n8102dq/
『オール・ユー・ニード・イズ・吉良~幕間:吉良は100回死んでも諦めない~』(左高例) ※未読
https://ncode.syosetu.com/n2666ee/
『オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの忠臣蔵~(左高例)』 ※未読
https://www.amazon.co.jp/dp/B074MQD9NS

吉良ファン待望の? 大作。
元禄十五年十二月十四日、赤穂浪士は満を持して吉良邸へ討ち入った……までの例の 展開が、冒頭2ページでひっくり返ります。
歴史のifを最大限活用し、あえて誰も書かなかった展開を全力投球でやっちまったトンデモ群像大活劇。それでも赤穂事件や吉良・浅野に関する基本事項はひと通り網羅され、安心してフィクションに浸れます。
完全吉良びいきの物語だけあり、上野介が性格良し教養良し罪状無しの完璧超人。必然、臣下や上杉家も磐石の一枚岩。対する赤穂勢も、方針は違えど吉良家と同じ「武士の魂」をトップから末端までが持っています。
漢対漢の熱く清しい大一番。史実はいったん放っぽって、読んで。
交替で警護を務める侍たちの密かな楽しみは、茶であった。
(中略)
改まった茶会と別に、内輪の茶会も時折、催される。
この時は、使用人も居室に隣接する茶室に招じ入れられる。警護の侍も例外ではなく、非番の者が交代で客となる。主君の父親と警護役ではなく、亭主と客という関係になるのである。
茶だけではない。
侍たちの多くは知らなかったのだが、この隠居は当代有数の教養人であった。
(中略)
多くの者が警護の合間にさまざまに学び、今も続いているという。若侍たちにとっては正に至福の時なのであろう。
<『邀撃―異説元禄赤穂事件』60ページより引用>
『歴史ショートショート劇場』(新人物往来社)

ショートショート集。
●黒鉄ヒロシ「47死」
「この忠臣蔵がヒドい!」ランキングトップ3入り間違いなしの一編。野暮な解説はしませんので、是非読んでください。
「そろそろ来ても良い頃じゃが、今年は遅刻かよ、ふん、合図は太鼓じゃ、それドンドンドンか、大石の阿呆が、そりゃ年々上手くもなるわさ、毎年毎年討ち入って来やがって、まるで年中行事だわ、来る方は良いわ、毎年首を落とされるこっちの身にもなってみろ! ……おう! あの音は!」
遠くに老人の耳に聞き慣れた、年に一度の山鹿流の陣太鼓。
「最初の頃はもう少し控え目に打っとったが、ここ二、三年前からだんだん調子に乗りおって図々しく目一杯叩きやがる」
<『歴史ショートショート劇場』98ページより引用>
『夢を見にけり―時代小説招待席』(藤水名子)

千両箱・お金という珍しいテーマにまつわる時代短編アンソロジー。
●森村 誠一「吉良上野介御用足」
悪党専門の泥棒・政吉が目をつけたのは、かの吉良上野介の屋敷。だが、よりによって忍び込んだその夜、赤穂浪士たちが討ち入ってきてしまう。政吉が慌てて隠れた床下に、白い寝巻きの老人が一人転がり込んできて……。あの『吉良忠臣蔵』作者による抱腹絶倒、なんか可愛い短編。
「冷たいご近所衆なんでやんしょう。かかわり合いになるのを恐れて、口をつぐんで、知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいるんじゃありやせんか」
「なに者だ、その半兵衛とやらは……」
「へえ、あかんべいの親戚のようなもんで、お殿様のような高貴の方には縁のない連中でございやす」
実際、吉良邸の隣人たちはなんと薄情な連中であろうと、政吉は腹に据えかねていた。
<『夢を見にけり―時代小説招待席』364ページより引用>
『忠臣蔵傑作コレクション〈異伝篇〉』(縄田一男)

これも変わり種アンソロジー。基本、吉良上野介はいつもの意地悪爺さんです。
●林不忘「元禄十三年」
刃傷事件の前年。自らの生徒たる勅使饗応役・岡部美濃守の逆パワハラ(?)に耐えかねた吉良上野介はついに……。なんと映画化もされた短編。
●早乙女貢「上野介の亡霊」
討入り成功の喜びも束の間、護送される内蔵助は、確かに首を取ったはずの仇・吉良上野介の姿を群衆の中に垣間見た。上野介生存説にのっとった吉良と赤穂の化け比べ延長戦。
●小松左京「逆臣蔵」
好色をもって名高い高直師は、この頃毎晩妙な夢を見ていた。自分が横恋慕する女の夫・塩冶判官に切りかかられる夢だ。一見現実が反映されたと思われる夢はしかし、登場人物のつじつまがどうも合わず……。SF大家の面目躍如、「仮名手本忠臣蔵」のみならず全ての「忠臣蔵」をさかしまに突き上げる一大パロディ。説明不能なのでとにかく一読をお勧め。
「そこがわからぬ……」と師直は大声をあげた。「吉良どのの末裔が、何を起そうと、わしはわしだ。吉良どのは成和源氏足利流、高氏の遠祖をたずぬれば人皇四十代天武天皇皇子長屋王、藤原の世にくだっては、皇統摂政とも遠戚をもった堂上高階氏だぞ。吉良どの本貫は三河、高氏本貫は上野、これがなぜ、むすびつく……」
「これがまた妙な事でしてねえ……」と肥った男は苦笑した。「事件のあったころの吉良家は“高家筆頭”だった。(中略)これを、執事どのの姓とむすびつけた。しかもその時の義央の官が、たまたま上野介……」
<『忠臣蔵傑作コレクション〈異伝篇〉』142ページより引用>
「戦国鍋TV~なんとなく栄光と伝説への旅立ち~Blu-ray BOX」(TVバラエティ)

番外編。吉良サイドというか、なんか面白かったので登録。
「なんとなく歴史が学べる」をテーマにしたローカルバラエティTVのDVD版です。
なにしろ基本バラエティなので、信長(を彷彿とさせるキャラ)がバーのママになってたり、赤穂四十七士(と同じ人数のアイドル)が大型アイドルグループ組んでたり、もうやりたい放題。
吉良上野介(と同じ名前のアイドル)は赤穂四十七士、じゃなかったAKR四十七とフィーチャリングしてます。討ち入られたのにすごい仲よさそう。
忠臣蔵を頭の片隅に置いといて、冗談やお笑いを楽しめる人向け。
吉良「しかもその上、今度はAKRに誘われましてね。」
MC「でも参加することにしたんや?」
吉良「はい。夜中、寝てる時に大石がいきなり窓から入ってきまして」
MC「窓から?」
(中略)
吉良「『ゲストとして参加しない?』って言われちゃいまして、もう、訳の分からないままサインしちゃいましたよね。」
MC「お前ら(※AKR四十七)、交渉も討ち入りスタイルなんや!」
<「戦国鍋TV~なんとなく栄光と伝説への旅立ち~Blu-ray BOX」より引用>
「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ♯78『忠臣蔵』篇 30s」
視聴はこちらから
YouTubeより。これも番外編。サントリーのBOSSのCMです。吉良邸に雇われた宇宙人ジョーンズが討ち入りに遭遇するドタバタ喜劇。
「伊東四朗生誕?!77周年記念『吉良ですが、なにか?』 [DVD]」(ラサール石井) ※未視聴
![伊東四朗生誕?!77周年記念『吉良ですが、なにか?』 [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/51ohfnF64OL._SL160_.jpg)
『身代わり忠臣蔵』(土橋章宏) ※未読

『オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの赤穂事件~』(左高例) ※未読
https://ncode.syosetu.com/n8102dq/
『オール・ユー・ニード・イズ・吉良~幕間:吉良は100回死んでも諦めない~』(左高例) ※未読
https://ncode.syosetu.com/n2666ee/
『オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの忠臣蔵~(左高例)』 ※未読
https://www.amazon.co.jp/dp/B074MQD9NS
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